アニメのせいで犯罪が増えているという事実はない

公開日: 


アニメのせいで犯罪が増えているという事実はない。TVアニメのタイトル数は50年で10倍に、アニメの市場規模は20年で倍増している。
一方殺人事件の被害者数はこの50年間減少し続け昨年は戦後最低を更新した。アニメと犯罪を結びつけたいなら、むしろアニメには殺人抑制効果があると考える方が妥当。

しかし知的産業は多様性の確保とノイズの除去で常にバランス取りを要求される。ゲーム産業ではクソゲー乱発を放置しノイズが増えた結果、ユーザーが離れて総崩れになった「アタリショック」それから学び過ぎて多様性を失った「ニンテンドー64のサード離れ」どちらに偏っても上手くは行かない

重要なのは常に適切な選別を続けることだ。ゲームクリエイターも重要だが「良いゲームを選別してユーザーに届ける方法を考える人間」も非常に重要なのだ。ノイズ除去に失敗すると、名作はクソゲーの山に埋もれる。クソゲーを掴んだユーザーの信用を失ってゲーム産業は破綻するだろう

この話は昨今の科学離れにも繋がっている。ゲームは上位1%が利益の殆どを稼いでいるし、研究もほんの数%が全体の利益の大半を稼いでいる。その構図に大きな差はない。しかしゲーム産業と科学研究の差、それは「ノイズを除去するフィルター機能の優劣」にあるのだ

科学者はアホだからフィルターを非常に軽視する。「どんな研究にも意義がある」とか言ってな。だがゲームクリエイターは賢いので、はっきりと「クソゲーは沢山あるから避けろ」と言い切る。自分のゲームがクソゲー扱いされる可能性が99%あるにも関わらずだ。産業が信用を失うよりはずっとマシだからな

俺はこの先、科学研究はゲーム産業のようにAtariショックを経験するのではないかと思う。クソ研究乱立のせいでな。その後、ゲーム産業のように産業の枠組みでは無く「シリーズ名」だとか「研究室の名前」で投資されるようになるのではないか、つまりゲームの歴史を再現するのではないかと思う

というか既にKickStarterでは科学研究が個人やチーム単位で投資を受けているし、もしかすると一足飛びにゲーム開発と並んでしまうかもしれない。つまりインディーズ科学研究みたいなのが始まる。インターネットにクラウドに高性能なモバイルコンピュータに3Dプリンタ、必要なパーツは揃いつつある

30年前の世界最高の研究施設より遙かに優れた物を、ポケットの中に入れる事ができる時代だからな。パーソナルコンピュータに続いて、パーソナル実験設備の需要が高まって来るのではないだろうか

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP ↑